フェザントテイル、い〜いマテリアルです。
タイイング動画はこちらから→https://youtu.be/mZs6I3y5huc
フェザントテイルといえば、フェザントテイルニンフを思い浮かべるのは僕だけでしょうか。
よく釣れるニンフパターンですが、今回取り上げるフェザントテイルパラシュートは、「だったら、浮かせても釣れるんじゃない?」という短絡的な考えで巻き始め、実際に釣れるのでフライボックスのレギュラーとして定着したパターンです。
カゲロウを模しているつもりなので、マッチザハッチの釣りも成立しますし、そうでない時もパイロットフライとして信頼しているパターンです。
まず最初に結ぶパターンの1本として長年上位に君臨しています。
フェザントテイルって、見る角度によってなんとも言えない輝きを放って良いですよね。
フライマテリアルとして一般的に流通している高麗雉の尾は、個体差はあるのでしょうが和雉に比べて全長、ファイバーともに長いため、タイイングにおいては使い勝手の良いマテリアルだと思います。
対して、和雉の尾は全長・ファイバーともに短く、正直タイイングのしやすさに関しては高麗雉に軍配が上がると思っています。
ただ、高麗雉とは色合いや質感が異なるため、そういった違いを愉しむ事ができます。
特に、コンプリートスキンの場合は、今回使用したセンターテイル以外の各部の羽の色合いも高麗雉のそれとは異なるため、より一層愉しめると思います。
それによって釣果に大きな差が出るとは思いませんし、どちらが良いということもないのですが、細かくマテリアルを使い分けることで自己満足度は高くなるのではないでしょうか。
どんな趣味でもそうですが、釣り、特にフライフィッシングにおいて自己満足は非常に大切だと僕は思っています。
サイズはいろいろ…
今回、フックサイズは12番で巻いていますが、もう少しサイズを落としたものもよく使います。
僕の場合は、テイルのコック・デ・レオンを長めに巻き留めているため、実際のフックサイズに対して大きく仕上がっています。現場では、ハッチしているメイフライのサイズに近いものを結ぶようにしています。
ほつれたっていいじゃない…
動画でも述べましたが、フェザントテイルは切れやすいマテリアルなので、何匹も魚を釣っているとソラックス部分からほつれてくるのがこのフライの弱点。ただ、そんな“ほつれ”も虫っぽさを演出する一助となっている気がしたり…。
さて、来シーズンは、どこの川にコイツを浮かべようか…どこの川でコイツはほつれるのか…。妄想は広がるばかりです。