イワイイワナⅡをキレイに巻く

ドライフライ-dry flies-

イワイイワナⅡ

タイイング動画はこちらから→https://youtu.be/BwIapagMNAo
岩井渓一郎氏の名を冠する半沈系テレストリアルパターン。個人的夏の必携パターンです。
初代のイワイイワナは1984年頃、岩井渓一郎氏が黒部渓谷の漁師の毛鉤にヒントを得て作ったんだとか。
そのバリエーションとして生まれたのがこのイワイイワナⅡ。もちろん岩魚以外も釣れます。
それよりなによりこのフライ…巻きたくなる見た目、していませんか。

自分、不器用なんで…

オリジナルに忠実に巻くのなら、オーバーボディはピーコックアイの中心付近を使用しますが、
ストークに張りがある分、巻きづらく、僕はその工程が苦手です。
そのため、量産する時はハールを使用していた時期もありました。それでも釣れますし。
ただ、やっぱり色鮮やかに仕上げたいという思いもあって、最終的にブルーネックに行き着きました。

左右のファイバー各4本ずつが目安。この写真のものならあと2本は巻けます。
ついついボディを巻きすぎると、ソラックスが窮屈になるので注意を払っています。アイ側はこれくらい余裕を持って仕上げています。

不器用な僕が中学生くらいの頃からアレコレ試行錯誤して、ここ10年は動画で紹介した巻き方です。フロスを変えるだけで、カラーバリエーションが簡単にできて楽しいというのも、このフライの良いところ。「1色あればいいじゃないか」なんてそんな寂しいことを言わずに、色んなカラーで楽しみませんか。

夜な夜な量産する図。ブルーネックを仮止めする工程まで終えて量産しておいて…この後一気にソラックスを仕上げてハックリング祭りです。

量産する時は、接着剤を乾かしている間にまた新しく巻き始める…これを繰り返しています。

接着剤を乾かしながら、奥で新たに巻き始める図。

フロスを使わない簡易版は、シルバーティンセルやシルバーテープで下地を作った後に、白スレッドを直接マーカーで着色し、
ボディをぐるぐると巻いた後に接着剤を塗布…。
そうすると、インクが接着剤に溶け出して滑らかでツヤのある仕上がりになります。
これはこれで……良き。
ただし、接着剤を付けた後は色が1トーン明るくなり、例えば赤マーカーの場合、少し透き通ったオレンジっぽい仕上がりになります。

赤の油性マーカーで…
12色で楽しめる…。※ZEBRAさんの回し者ではありません。

カラーバリエーションを愉しむ

普段、僕は赤やオレンジのフロスを使う頻度が高いのですが、他の色だってお気に入りです。

情熱レッド
癒やしのグリーン
燦々オレンジ
ツヤツヤブラック
プリティピンク
大人のパープル
オレンジ✕グリーンで夕張メロン風
ホワイト✕ピンク✕レッドでいちごミルク風
たくさん巻いて、たくさん愉しむ。

皆様も、戦隊ヒーローのようなカラーバリエーションを愉しみつつ、お気に入りのあの川に浮かべる日を妄想するのはいかがでしょうか。

盛夏の“いかにも”な場所…。

それでは皆様、良い釣りを。

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